FT8運用へ向けて
これまで師匠が何回かFT8のデモをしてくれて,少し面白くなってきた.設備の修復に
時間を要したが何とか元の状態に戻った.FT-7300と17インチノートPC(中古)を購入し
FT8運用が可能になった.何回か運用したが欲は出てくるもので,ノートPCを使わずに既存の
PCと機種でFT8が運用できる環境ができないかを考えるようになった.
1.まずメインシャックにあるIC-7400について調べてみると
 @USB-TTL変換 ケーブル+ドライバー
 Aオーディオ入出力ケーブル(要自作)
があれば可能だということで,変換ケーブルとDINコネクター,その他を購入し繋いでみた.
記事の指示に従い本体の設定を変更し,WSJTXの設定を行うと比較的簡単にFT8の運用が
可能になり,ソフトによる周波数変更もできた.ただ,受信感度は今一歩のようにみうけ
られた.原因の一つとして,リニアが繋がっているためコネクターが多くなっていて,信号
ロスが多くなっている可能性とIC-7400の能力劣化等が考えられた.

fig fig
USB-TTL変換 ケーブル 中国より無事到着

2.サブのFT-897Dについて
一応できるようにしたいと思い純正装置の導入も考えてたが,ネットで比較的安価で変換
できる装置が出ているので,それを購入した.なかなか設定が上手くいかなかったが
試行錯誤の上,何とかFT8の運用が可能となった.

3.アンテナと運用場所
メインシャックでの運用は問題無いが,なかなかそこで過ごせる時間が取れない
(取ろうとしない?)のもあって,サブシャック?(いつもいる場所)で運用する為には
何が必要かを考え始めた.
 
サブシャックで使えるアンテナは144/430のSBBとHF用のHA-750BLである.HFの受信は
そこそこだが,飛びはかなり悪くストレスになってはいた.また,屋根の端で隣の家との
距離もなく,強度もないので設置アンテナも制限される.それなりに性能が上がれば良い
ので,とりあえずアンテナの交換とメインアンテナの同軸分岐を考えた.結果同軸分岐を
する事にして,業者さんに5Dの引き込みをお願いした.

*無線機の位置変更や同軸の整理で2023年3月はメインシャックでFT8を運用しながら
 ゴソゴソしている.そしてまた 3/16ローテーターのコンロトールが不調(左回転不能)

fig
蛍光灯を外して点検口変わり
fig fig fig fig fig


引き続き1.9MHz フルサイズダイポール用ツール
少しずつ改良?
2023年2/11の運用で難点や改良点を洗い出し,もっと短時間で効率良く張れるように何点か
部品を調達し,少し加工した.運用後の撮影もあってその時にはできていなかったことが一点
だけある.

fig
普通の洗濯ばさみ
fig fig fig fig fig fig fig fig


いざ出陣 1.9MHz
2023年3月11日,晴れ.夕方から師匠が来て1.9MHzフルサイズのダイポールを張る事になって
いる.急いでツール類を積み込み,運用場所に向かう.運用できるようになるまでの時間は
前回より短縮できた.

fig
設置開始
fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig

以前より短時間で張れたが,SWRは今ひとつ.調整してもてSWRは3以下にはならず焦燥感が
漂い始めた.運用だけはするつもりで,とりあえず7MHzツェップも張っておいた.頼みの綱は
超短縮V型ダイポールだが,これは帯域こそ狭いがSWRは下がった.フルサイズダイポールの
運用をあきらめる前に,とりあえず無線機を繋げてチューニングすると,何と・・整合できた.
とりあえずできる事をやってみる.解っているけどなかなかできない事を師匠の助言で実践
することができた.
 
はたして,フルサイズダイポールによるSSB運用を楽しめた.結果28局と交信でき,ある局
は当方のアンテナ比較実験にも協力いただき,有意義な運用となった.やはり超短縮
ダイポールの信号強度は落ちているとのことだったが,RSは双方59であった.結構行ける
アンテナなのかもしれない.

気がついた改善点
@両端のポール
 グラウンドの性状に合わせて対応できるように準備したつもりだが,2点支持では予想より
 不安定だった.ただ,六角コーチスクリュー(18p)が短すぎたのもある.結果60pの
 ロープ掛けを打ち込んで固定できた(道具の準備OK(笑)).両端のブロックも大正解.
 問題はポールの先端.洗濯ばさみか何か滑るものがある方が遙かに良い.
 
A中間ポール
 大きな問題はないが,ベースを打ち込むときに変形させないようにする工夫が要る.90度
 直立も難しい.
 
Bセンターポール
 大きなペグは便利で垂直の設定と維持は難しいものの,最後まで立っていた.実用性は
 高い.

fig
両端ポールの台座
fig
地盤が軟で18pのスクリューでは支えきれない
fig
両端のポールにも洗濯鋏
fig
左:加工無し 右:平坦に加工
 
今後の予定
コーチスクリュウを長くしてみて2点支持で行けるか否か.ただ,適切な長さの
品物がなかなか手に入れられない.欲を言えば,高さをもう少し上げたい・・・
(230319)