なぜか止まらない 240517〜240622
長老ケ岳より帰還し,気になっていた所を改善していったが,道具類を収納する時に
その他の使っていないアンテナや設備が目に入ってくる.以前は使えていたが,今も
上手く使えるか怪しい.その中にmaldolのHMC-6SHFがあった.7〜450MHまでのモービル
ホイップである.7MHと21MHzでの運用実績はあった.難点は2分割しないと車に積めない
事だった.面倒はいやなので28MH(FT8を始めるまであまり運用していなかった)を
諦めて
以前から,ホイップ2本を水平にしてダイポールとして使えたら便利なのにという思いが
あって少し調べたことがある.結論は
  理論上放射効率は1本より悪い可能性(何かの本に書いてあったような気がする).
  水平だとインピーダンスは約75Ωになるので1:1バランでは理論上SWRは1.2以下に
  ならない.
  バランをさっさと自作する腕はない
というわけで,悶々としていた時期があった.一方で,1.8MHzのSSB運用が許可されて
フルサイズダイポール作成への道が始まるのだが,コメットから超短縮1.8MHzエレメント
セットが発売されているのを知り(CDP-106),性能には期待せず購入した.フルサイズ
(地上高4m)と比較しても結構交信してもらえ,レポートも遜色ないので,この製品は
ヒット(名器)かもしれないと思っていた.しかも,水平固定も出来るようになっている.
 
CQオームからもM型端子でホイップ2本をダイポールにできるマウントが販売されているが,
上手くいくかどうか判らないし,自分の中では高価なので購入は控えていた.
 
残る問題はバラン
知人からの情報と直接の問い合わせで,1:1.2バランが販売されていて,特注にも対応
していただけることが判った.結果的に30MHzまでの標準のバランと,なんとか50MHz
まで使える特注のバランを購入した.
 
2023年10月にアンテナ交換をして以来,ナガラSS-76DXが2本,天地にさらされていた.
理由は判らないが,ふと,これを使ったら28MHアンテナが作れるのではないか?と
思ってしまった.
という事でアマチュア無線というくくりの中で二つの事が同時進行することとなった.

1.バッドアイデア:短縮型ダイポール
fig
これ使える!
fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig


難しい作業はなかったが,バランの位置決めは結構考えた.最終的には壊れるかもしれない
危険を孕みながら給電点の位置を変更した,その際,利便性を考え端子をバナナジャッグにする
ことにした.4個のマウントの内3個のアンテナ側端子はすべてバナナプラグにし,すぐに変更
出来るよう考慮した.M型コネクターのピッチにあうナットが見つからずいつも行く老舗の金物屋さん
に行くと,ピッチを計ってくれて製造会社に問い合わせてまでしてくれた.さらに,一個買い
からOKで感激した.これで,同時に2つのミニダイポールが使えるようになった.

2.28MHz4エレ(W1JR型) 240517
下図の通り,ブームは4パーツの内2つをそのままブームに使用.
エレメントは一端のパーツを外して,それを1/2エレメントとして使用.
fig
灰色がSS76Dxからの流用したパーツ. 青色は新規に購入したアルミパイプ.
fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig


不足分の材料購入に始まり,長さの計算,アルミパイプ切断までは流れ作業で順調に進捗.
少し考えたのは給電部,50MHの時もそうだったがなかなか上手ういく手段は見つからず,
結局50MHのやり方を真似ることにした.その後はまた順調に進み仮組立まで進んだ.
ここで改善が必要な箇所が見つかった.ブームの繋ぎ目である.元々の繋ぎはアルミパイプ
で40pほど,ブームを繋くとどうしても重さでしなり,回収の時には外すのが厳しくなって
しまうのだ.少し考えて木の筒で繋ぐことにした,これで設置してみると外すのは簡単で
時間もかからない事が判った.後は調整のみ.
 
ところが知識不足による魔物が潜んでいた.最初の測定では27.3MHz辺りでSWR2.2〜,
上々と思いエレメントを調整するもなかなか下がらない,かなり粘ったが上手く調整出来ず,
暗くなってきたので一回目は終了となった.2回目,なんと最良点は30MHzでSWR1.1,
短い?
これも結果的には間違いで,エレメントを少しずつ伸ばしていっても最良点は変化無し.
どうも二相性らしく,どちらに合わせるべきかも判らないので,焦燥感を感じながら放置
しておいた(HV5Sが上手くいっていたのがかなり慰めになっていた.).
 
再構成
幸運にも,エレメントとブームはU字ボルトでの固定だったのでエレメント間は調整が
可能だった.周波数を28.05に設定し,オリジナルのファイルから周波数を変更して
シミレーション.エレメント間も2〜3pずれていたのでそれも修正して3回目の調整.
最初の最良点の低い方は第一回目と同様27MHzで2.2.これをベースに少しずつ短くして
いった. すると徐々にSWRが下がってきた.諦めかけていたのだが,ようやくぴったり
の長さが決まり,調整終了.
もう少しで投げ出すところだった.達成感も格別.


3.あれやこれやのアンテナ達
冒頭に書いたように,長老ケ岳移動後の荷物整理の時,否が応でもこれまで作ってきた
いくつかのアンテナが目に入る.気になってはいたが,あまり使わないのでほったらかし
にしていた.28MHz完成で気持ちが高揚していたのか,使用出来るかどうか試したくなり,
一つずつ,組み立てて測定することにした.
 
1)7MHzダイポール
 数年間に運用実績がある.張ってみてSWRを測定すると7.080でSWR1.2ですぐ使える
 状態だったので一安心.
 収納は2つのリールで巻いてあったのを一つのリールにまとめた.(記録無し)
 
2)ダイアモンド50MHz 2エレHB9CV
 かなり前に購入したアンテナ. 組立ててみるとなかなかのくせ者で,使えるようになる
 まで結構時間がかかった.ブームのどちらにどのエレメントを付けるかでやり直しを
 強いられた.
 今回,ビニールテープを巻いて付ける場所を間違わないようにした.ま,今後もあまり使わ
 ないだろうが,とりあえず保管.
*コメットの4エレHB9CVもあったが,後述の4エレの実用性が実証されたので友人に譲渡した.
 
3)3.5MHzモービルホイップx2(191111)
 当地にあった無線屋さんに出入りしていて,大将が閉局局からもらったのを結構粘って
 譲り受けた.
 
4)450MHz W1JR 4エレx2(220505)
 取り出してみると,給電部が不安定なままだったので同軸を切り離し,給電部からの同軸を
 ブームに固定した.また,ポールのネジも不安定だったので接着剤で固定した.
 
4)50MHz W1JR 4エレ(220625)
 素人がパイプの直線上に,垂直にかつ平行に穴をあけるのは非常に難しい.なのでギクシャク感
 が目立っていた.そのため,ブームを変更し穴開けをプロにお願いして組み立てた.またSWR
 を測定し直し,50.3MHZが最良点になるよう調整した.
 
5)1.8MHzフルサイズダイポール(2210〜;写真なし)
 SSBが許可になったのをきっかけに作成開始,当初もたもたしたがアンテナとしての実績が
 増えつつある.当初に比して道具と工夫でかなり設置時間も短くなってきた.今年の長老ケ岳
 移動後に道具のメンテを実施したところ.
 
6)HV5S x2本 
 1本は友人が使用中に折れたのをダメ元で修復してみ見ると完動したので置いてあった.
 1本は車載.1本積んでバランとポールを持って行けば7,21,50MHzの即席ダイポール.まぁ
 性能は期待できないが.
 
7)28MHz W1JR 4エレ
 上記参照
 
8)maldol(北辰工業)HMC-6S 6バンドモービル(7,21,28,50,144,450))
 20年ほど前に購入したアンテナ.分解しないと車に積めないのでダイアモンドのHV5Sを購入.
 その後は倉庫に入れたままだった.今回HVSを別用途に使用するために,再調整.マニュアル
 を探したが見つからず,他の調整法をまねて調整,28MHzは特殊な調整法だが.50MHz
 までは 調整出来た.
 
09)コメットCDP-106(1.8MHz )+大進無線 1:1.2バラン 予想を上回り結構飛ぶ.実績あり.
 
10)コメットCDP-106(3.5MHz )+大進無線 1:1.2バラン(共用)つられて購入(まだ未使用)

その他車載用
11)50MHz 15p自作ミニホイップ(150509)
  記録を見てびっくり,作ったのは2015年5月,受信はバッチリ,交信実績あり.
 
12)ダイアモンドHF6FX 50MHz,上記の予備(写真無し)
 
13) コメットSB-1 常時使用
 
14)コメットSBB5 上記予備(写真無し)
 
15) ダイアモンドHF15FX 21MHz(写真無し)
 
16)コメットUHV-9(3.5+18MHzのみ:\1000で購入,未使用)


fig
7MHzフルサイズダイポール
fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig fig

後 記
これで一応持っているアンテナの調整を含めた整備が終了した.なんといっても作業より
この記事を書くのに時間がかかった(笑).しかしながら物置には,なんだか判らない
コイルが転がっている・・・
 
まあ,ぼちぼち運用実績のないアンテナを使って行くことにしよう.
どれが使いやすくて便利が機会があれば報告します.
240701