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豆知識 6-1
コードついて その1 Tプロローグ 1.戦後の音楽 もううん十年前になりますが,ビートルズの影響を受けグループサウンズが流行しました. その頃から,エレキギターがみぢかな楽器になり,一方ではいわゆるフォークソングが流行 ってきました.草分けはマイク真木の”バラが咲いた”や五つの赤い風船などでシンガー ソングライターの誕生です.有名どころでは岡林信康や吉田拓郎とかなのですがもう知らな い人が多いのかもしれません.その他にははしだのりひこ,井上陽水,泉谷しげる等,そう そうたる人達がこの頃日本の音楽を引っ張って行ってたと思います. 2.楽譜の上の文字 音楽を初めて意識した時,多くはメロディラインの雰囲気で好きな曲かどうか認識して いるような気がします.次に意識するのは楽譜,なんだか#や♭があったり無かったり・・ 楽譜によっては,その上に文字が書いてあるのもあります. そうです,それが”コード”なのですが,この文字の押さえ方さえ覚えれば,ジャン,ジャン ジャン,ジャンと四拍子で弾くだけで割とかっこよく歌が歌えたのです. 5線譜が苦手な人はギター用のTAB譜で覚えていきました(この項では省略します). 3.個人的コードとの出会い 幼稚園の時の早期教育のおかげで音楽は好きだったのもあって,これだけ流行ればいっちょ やってやろうかと思い立ち,友人(今は某印刷会社の社長さんです)のクラシックギターを借り て簡単そうな曲:本田路津子さんの”風がはこぶもの”にトライし,指の皮を3回ほど変え たのを覚えています.始めた理由はそりゃー(爆) コード進行は C C C/Em Dm7 G7 C C という4種でこれなら出来るかもと・・・ U音について 音は空気の振動ですから,固有の周波数を持っています. 1.音程とオクターブ 音程とは、2音間の高さの隔たりのことをいいます.その隔たりを”度”を使って表します. 前提になる7音階での音程の概念は, ”ド”と”ド”だと同音で,これが1度.”ドと”レ”は2度,”ミ”と"ド”は6度と なります. ド〜ソの音程は全音3つと半音1つ→完全5度(五度の和音は心地よい). ソ〜ドは全音2つと半音1つで完全4度. 完全5度と完全4度を合わせるとちょうど1オクターブになり,周波数比は2倍になります. 次にド〜ソの間の音程は,ド〜ミは全音2つでこれを長3度, ミ〜ソは全音1つと半音1つで短3度といいます。 2.音階の種類 音階にも種類があって主なものは,1.ピタゴラス音律 2.純正律 3.平均律 です. 以前より気になっていましたが,長くなるので別項にしたいと思います. 要するに1オクターブをどのように分けるかという事なのですが,純正律で合わすと, キーの異なる楽器でのアンサンブルは聴くに堪えないという事になるそうです. どの音からでも合うように調整された音階が平均律で,現在は平均律が使われています. (無理矢理合わせてあるという事でもある;半音の音程(オクターブ)=LOG2(2の1/12乗) ) で,平均律での周波数は以下のようになっています.
*音をラで合わすのは周波数がきっちり440Hzだからですね・・・ 3.音階上の音の名称 音符間の色が青は全音階,赤は半音階(度数とは異なります!)
ややこしくしているのは,音階の”度”の単位は全音階,半音階を区別せず, ドとドは一度,ドからレは二度,ドからミは三度,ドからファは四度と数えます, 音の差は0音階, 1音階 2音階, 2.5音階となります. 話しをする時も度数の話しか音階差の話しかを区別しないと,誤解が生じてしまいます!!! V 和音の構成とコード 三和音は調の最初の音→主音から上に三度(単位は度)ずつ積み重ねられていきます. 1.長調(長音階)
Tは”ド”から始まる和音で”いち度の和音”といいます,同様にZ度の和音まであります. 上記の和音を音階差で分類すると下図のごとくで,もうお判りでしょう.
最初のT,WおよびXは主音と2番目(三度)の音の間に半音階が無く”長三和音”と呼ばれます. →長調で”主要和音” 2番目(三度)と3番目(五度)の音階の差は1.5音階!!! U,V,Yは主音と2番目(三度)の音の間に半音階が一つあり”短三和音”と呼ばれます.→短調 2番目(三度)と3番目(五度)の音階の差は2音階!!! あれ,Zは??? シを主音とする絶対音階はシ,ド#,レ#,ミ,ファ#,ソ#,ラ#,シ(嬰ロ長調) 音名は, ど, れ, み,ふぁ,そ, ら, し, ど となりますよね. (豆知識4,相対音と楽譜を参照して下さい.) ハ長調での長三和音は ドミソ,ファラド,ソシレですから 嬰ロ長調でも同様で 長三和音は音名で,どみそ,ふぁらど,そしれ で 絶対音階で どみそ→シレ#ファ#,ふぁらど→ミソ#シ,そしれ→ファ#ラ#ド# では,ハ長調でのZの和音は上記の図のごとく,シレファです. 度数では三度ですが,音階の差はどうでしょう? その通り シからレは1.5音階,レからファも1.5音階→ →三度の音まで1.5音階,三度から五度の音までも1.5音階→長三和音にも短三和音にも入らない!!! 名前を付けとかなければ という事で日本語では”減三和音”→ディミディッシュといいます. となると,増三和音てあるのだろうか・・・あります(後述します). という事で,Zの和音はチョと変わり者なのです. この関係はコードを考える際に重要ですので音階の差という概念を作り上げて下さい. コード(移調も含めて)を理解する上での基礎となります!!! 共通の表記法 いちいち和音全部を書いていたらとても面倒だし,スペースも必要になります. 何とか短く表せないか という事で出来たのが和音記号すなわちコード(chord)です. C→ドミソ(ドミソド)Dm→レファラ(レ・・)となり一般的な記号で表すと以下の如くと なります.
おいおい, Dmとか・・・ 短調のところで詳しく説明します. そうそう 正式表記は 一度の和音は長三和音ですからメイジャー(長調)→Cmajorです. レファラ,ミソシ,ラドミは短三和音ですからminor(短調)→Dminor,Eminor,Aminor シレファは減三和音ですからBdimidishなります.dimと表記されます. majorは一般的には省略してあるかm(inor)と区別するためmajとかMとか△と表記されることもあります. minorは単にmと表記されています. 曲の流れとして,X度の和音はフレ−ズの終わりや経過和音として使われ,7度の音を加える ことがほとんどです. キーがCの時の五度の和音はソシレでG(ソ)が主音,ソの7度はファなので,和音としては ソ,シ,レ,ファ(7度)となります.表記としてはG7となります. すなわち,キーがCの曲は上記コードで演奏してもおかしくなく, 主要和音すなわちC,F,G7のコードだけで伴奏出来る曲もあります. *いわゆるブルースは主要和音に7度の音を加えた3種のコードだけで構成されています, ワンコーラス 12小節なのですが,小節ごとにコードを書くと以下のようになります. Cメジャーのブルースコード C7 C7(F7) C7 C7 F7 F7 C7 C7 G7 F7 C7 G7(C7) では,C(ハ長調)で記載してある曲とコードを併記してみましょう.
ご存じ ”聖夜”でコードだと3種で伴奏が出来ます. アレンジとまではいきませんが Cの箇所を上行ドミソド下行ソミ,同様にGをソシレファレシ,Fをファラドファドファで吹くと 少しかっこよく聞こえるかもです(アルペジオ). 2.短調(短音階) 短音階は長音階の主音の3度下から始まる音階です.主音がA→(イ)なのでイ短調といいます. 下記で,白抜きの音階(黒は長調の音階→ハ長調)
ややこしいのは,短調には音階が3種あるところです(受売りです). 1)自然(的)短音階 上に示した音階で,変化はありません. 2)和声(的)短音階→下記のようにZ音が♯です.
3)旋律(的)短音階→下記のようにYとZ音が♯です.
そして,短調の和音も三度(音階の差ではありません!)で積み重ねられて出来ています. 長調と同じ流れですので,コードも併記します.
長調と同様に音階の差で分類します. T,Wの和音は長調と異なり短三和音, X,Yの和音は 長三和音 U,Zの和音は,Bm-5とG#m-5なのですが4番目の音を加えると(良く使われる) Uの和音はBm7-5,同様にZの和音はG#dimとなります.
順に考えていきましょう. 最初はラドミの和音です.何故Amなのでしょう? 分析してみましょう! ラからシは全音階,シからドは半音階,三度ですが,音階は1.5の差. ドからレ,レからミはそれぞれ1音階ですから,ド〜ミは2音階! もうお判りですよね,最初が1.5音階差,次が2音階差で短三和音となり,mが付きます. 因みにラを主音とした長三和音は次の音まで2音階ですから,次の音はド#,1.5音階足してミ はい,そうです,Aのコードはラド#ミとなります(微笑) 同様の理由で, レファラはレ〜ファは音階の差は1.5,ファ〜ラは2音階差ですのでDmとなります. 理屈無しに,mがあると,主音から長三和音の3度目が♭と覚えるのもいいかと思います. Cは三度ずつ上がるとドミソ,ド〜ミ間は2音階ですので,Cmはドミ♭ソとなります. (キーがG;ファが#:の音階の時ラの”音名”になります.CとAmの関係と同じです.) E,Fはそのままミソ#シ,ファラド,音間差は全て2と1.5音階です. さてっと,少しややこしくなっていきますが,次に行きましょう.考え方は同じです. シレファの和音のコードはBm-5・・・ 考えて行きましょう! 1)まずBの和音ですから,主音はシになります. (復習;ドレミファソラシドの英語表記はC D E F G A B C ) 2)mが付いていますから,短三和音となり3度目は♭ シから1.5音階ですから”レ” ではBの長三和音はどうなっているでしょう? Bの長三和音は 主音がシ,2音階上がってレ#,レ#から三度上(1.5音階)の音は? ファ?いいえファ#ですよね.Bの長三和音はシ,レ#(ミ♭),ファ#となります. Bmだと長三和音(B)の三度が♭ですからシ,レ,ファ#となります. うすうすお判りでしょうか? Bmに修飾が加わっています. そうですね,”シレファ”の和音はBの長三和音シ,レ#,ファ#の三度目が♭, 五度目も♭ということで -5は3番目の音→主音より5度目の音も♭ですという事に なります. ♭は半音下げですから ”−”表記になっています.Bm♭5 と同じ意味です. 読み方はBm-5をビーマイナー・マイナスファイヴ,Bm♭5はビーマイナー・フラットファイヴです. さらに,シから七度のラを加えると,Bm7(-5)という事になります. あれ? 減三和音だからディミディッシュじゃないの? 三音の和音だとBdimでも よいはずです. 次に行きましょう,短調のややこしいところです.自然短音階ではZの音はソですが 和声短音階や,旋律短音階ではソ♯が入ってきます. 主音をソ♯にするかソにするかでコードは違ってきます. 例は,ソ♯を主音にして書いてあります. ソ♯シレの三和音で4番目を加えるとソ#シレファとなります. ソ♯を主音とする減三和音ですから 次の音まで1.5音階,さらに1.5音階の和音ですから ソ♯+1.5音階はシ,シの1.5音階上はレとなります.和音で行くとG#の減三和音ですから G#dimとなります. 短調の最後です. augとな? augment 動詞では増加させる,名詞で増強 →和音では増三和音 ド,ミ,ソ#の和音です,これも短調で和声か旋律の場合に入ってくる音です, Cはドミソで 五度のソが半音上がっていて2音間の音階差はいずれも2音階となります. 長三和音よりさらに広がった和音ですから増三和音といいaugと表記されます. W華麗な?セブンスコード セブンスも修飾音で,分類上はその他に入ると思いますが,非常に多く使われるので 独立した項を作りました. 1.セブンスの種類 1)メイジャー・セブンス 主音より7度上の音を追加する和音です. 主音の半音下の音でもあります. 表記は長調の時と同様でmaj7,M7ないし△7となります. Cmaj7の意味はCmajorにmajor7を追加という意味です.CmajM7が一番解りやすいかも. 音としてはドミソシになります. 2)セブンス 主音より7度上の音を半音下げた音を加えます. 表記は何もない7です. C7はCmajorに♭7を追加するという事です. 音としてはドミソシ♭になります. *楽譜上でCmaj7の表記はCmajorM7ですので間違えないようにしてください! 2.長音階のセブンス
3.短音階のセブンス
セブンスの音を加えると曲の幅が広がり,かろやかさや重厚感が出て来ます. 掲示板でも書きましたが和音をイメージとして8分音符程度に分解して順番に吹くと そのコードの雰囲気が味わえると思います. Xその他のコード 1.テンション・ノートとテンションコード テンションとは、音楽において聴いている者に解決や安定を期待させるような音を指すそうです. 理屈はあるそうなのですが,説明するほどの理解力がありませんので,省略します. なんじゃそりゃ〜〜 ここまでは最高4和音(1オクタ-ブ内)で考えてきましたが,オクターブを超えて音符を 書いていくと下記のようになります. オクターブ内の音は”単音程” それ以上は”複音程”というそうです. 複音程のうち,キーのI(下記ではドミソ)を除いた音がテンションノートになるそうです.
上記のように一音おきに並べ,主音よりの度数を数字で表記します. 少し解ってきそうです. テンション・コードはテンション・ノートの音を加えた和音です.→addと表記されます. add9とはその和音の主音から9度の音を加える事です. Cadd9→ドミソレの和音になります. 同様にCadd11→ドミソファですがファはド(主音)より4度上の音ですからCadd4とも表記されます. イメージでつかんでください. テンション・コードは雰囲気作りであって,多分,1小節全部に使われる事はなく 小節の中の一拍のみとかの範囲で使われています. 2.サスペンション(サスペンド,サスペンデッド) 稽留音のことで,本来はコードの構成音のひとつが延長され,次に続くコードの構成音と不協 和音をなす状態をいう. ふぅ〜むぅ 何のことだか解らない. 意味は主要和音の位置をどちらかにずらす ということらしい. ところが良く見る(使われる)のはsus4というコード,これは長三和音の主音から3度の音を半音 (4度)へ”つり上げる”という意味や,”未決”という意味のサスペンドと呼ばれている事もある. (ネット検索ではsus4はサスペンデッド・フォースと記載してある記事がほとんどです.) ということで, このコードもaddと同様で経過和音であり,susのないコードに向かって落ち着こう(解決しよう) とするコードだそうです. Csus4→ドミソ(C)のミをファにしてドファソ. よく見るのはE7sus4→ミソ#シレ(E7)のソ#をラにしてミソラレ. 別の見方をすると, 3度の音すなわち主音をドとする長音階(C)で3度はミ,と短音階(Cm)で3度はミ♭,がないので sus4を経過音ではなく,中心音として使うと謎めいた(非西洋的)雰囲気が出るそうです. E7sus4→E7の進行がなんともいえない雰囲気があるのはこんなところです. とあるサイトからの引用 サスペンドは,手軽なわりに強い印象のある和音だと言ってもいいと思います. クライマックスを作る時,サビを聞かせたい時,特にマイナーコードのサスペンドは, しばしばオーケストラの「むせびなくような」感じに使われます. 言葉にすると何が何だか解らなくなってしまいますよねぇ〜〜 実際にaddとsus4を使ったコード進行を聞くと,雰囲気は解るのではないかと思います. 3.実際の例 1)まず8小節の何も変化のないフレーズをmp3で表現し,楽譜とコードを下図に示します. キーはDでT,W,Xの長三和音だけのフレーズですが曲っぽく聞こえます.
2)上記のフレーズにDsus4,Dadd9とAsus4,Aadd9を使って変化を付けてみます. 最初に楽譜を示します. midiで演奏させるとストローク(ギターの弦を上から弾くか下から弾くか)を表現しにくい ので,ニュアンスが伝わるようmp3を提示します(これに合わせて3-aを作ったのですが) リズムは正確ではありません,あくまでも雰囲気を感じてください(;^_^A アセアセ…
感想はいかかでしょう? 修飾音を入れるだけで ごっつうええ感じになりますよねぇ〜〜 こんな風に吹ければ良いのですが・・・・・ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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